［MemsONEとは］
MemsONE( MEMS Open Network Engineering System of Design Tools ) は、効率的なＭＥＭＳの設計・開発をサポートするためのソフトウェアです。
わが国産業の牽引役としての役割が期待されているMEMSの設計・開発を効率的なものとするため、世界に類を見ない最先端でかつ利用しやすいソフトインフラMemsONEを、わが国が先鞭を切って構築しようとするプロジェクトが2004年にスタートし、2007年3月をもって終了致しました。 → プロジェクト概要
本プロジェクトは、経済産業省／NEDO技術開発機構の委託を受けた「MEMS用設計・解析支援システム開発プロジェクト」で産学連携の研究コンソーシアム（9企業、13大学、1研究機関、1団体）を結成し、3年間を費やしてMemsONEを開発しました。本プロジェクトの成果はMemsONEベータ版として2007年6月にリリースされ、2008年度には機能の改善強化版がリリースされる予定です。
MemsONEは、最先端の習熟したMEMS研究者・技術者に利用されるのみならず、初心者や経験の乏しい多分野の研究者・技術者であってもMEMSに関する高度な知見やデータをストレスなく利用することが可能なソフトウェアを目指して開発されました。
MemsONEを導入することにより、以下のような効果が期待できます。
○ 多くの分野の技術者がMEMSプロセスの深い知識を前提とせずに、機構の解析やパッケージを含めた製造プロセスのシミュレーション、マスク製作および最終機能の確認・評価まで、MemsONEだけで一連の解析を行うことができる。
○ 解析精度向上によりプロトタイプの試作回数が短縮され、アイデアや着想を早く実現でき、それにより先行者利益を確保できる。
○ 国内MEMSファンドリーのプロセスデータの整備により、ファンドリーへの製造委託が増加する。 |
ここれ以外にも、MemsONEの普及によりMEMS研究の裾野の拡大と高度化、MEMS開発の効率化による新製品開発の促進、科学技術シミュレーションソフトビジネスの発展などが期待されます。
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